1982年6月から2012年3月までの30年間で最も著作物使用料の金額が多かった楽曲TOP30が発表されました。これはJASRACという日本音楽著作権協会が企画したもので、例えば発売、発表された音源ってCD販売やMP3などのダウンロードされた金額だけでなく、カラオケやパチンコなどその音楽を使用するにはお金がかかります。それで過去30年間で誰のどの曲が最もいろんな場面で使われたのか、早速上位ランキングTOP10を紹介します。
過去30年著作物使用料の金額が多かった楽曲TOP10
1.「世界に一つだけの花」(槇原敬之/槇原敬之/ジャニーズ出版/SMAP)
2.「居酒屋」(阿久悠/大野克夫/テレビ朝日ミュージック/五木ひろし・木の実ナナ)
3.「ふたりの大阪」(吉岡治/市川昭介/プロデュースハウス都/都はるみ・宮崎雅)
4.「エヴァンゲリオンBGM」(-/鷺巣詩郎/テレビ朝日ミュージック/-)
5.「涙そうそう」(森山良子/BEGIN/アミューズ/夏川りみ)
6.「TSUNAMI」(桑田佳祐/桑田佳祐/アミューズ/サザンオールスターズ)
7.「川の流れのように」(秋元康/見岳章/コロムビアソングス/美空ひばり)
8.「北空港」(やしろよう/浜圭介/第一音楽出版/浜圭介・桂銀淑)
9.「I LOVE YOU」(尾崎豊/尾崎豊/グランドマザー・ミュージックビジョン/尾崎豊)
10.「酒よ」(吉幾三/吉幾三/幾三音楽出版/吉幾三)
※カッコ内は左から作詞者/作曲者/音楽出版者/アーティスト
上記で著作物使用料の多い順に発表しましたが、一体、著作権料ってどんな仕組みになってるんでしょうか。
著作権料って何?印税って何?
著作権料って作詞家、作曲家が曲を作ると音楽出版社に著作権を譲渡するそうで、著作権料と言うのはその音楽出版社に入ってきます。
そしてその入ってきたお金から、CDが売れたりカラオケが歌われたりすると作詞家や作曲家に一定の金額が分配されるシステムになっています。その分配を印税って言うようです。よく音楽以外でも本が売れたら印税が入ってくるなんて事を聞きますよね。その印税は作詞税、作曲税、歌唱印税ってのがあってそれぞれ何パーセントかが支払われます。
なので1位の世界に一つだけの花だったら、作詞税と作曲税が槇原敬之に支払われ、歌唱印税がSMAPに支払われます。支払うのは音楽出版者のジャニーズ出版という事ですね。
槇原敬之は世界に一つだけの花で10億円稼いでる?
TOP10の話に戻りますが、1位の世界に一つだけの花はシングルの売り上げが249万枚で、もうカラオケの定番ですし、ほんとにいろいろな所で使用されている国民的な1曲と言っても過言ではありません。
音楽ジャーナリストによるとざっと見積もっても槇原敬之は10億円以上の印税収入があるとの事です。それだけ収入があれば何もしなくても良いでしょうし、ほんと1発ヒット曲を出せばすごく儲かるんですね。
2位の居酒屋は五木ひろしと木の実ナナのデュエット曲ですが、昔の曲でも2位ってことはおそらくカラオケで今もなお多く歌われているんでしょうね。
4位のエヴァンゲリオンBGMというのがかなり以外ですが、これはエヴァンゲリオンがパチンコに使用されたことが原因のようです。その他の曲を見ても美空ひばりの川の流れのようにや尾崎豊のI LOVE YOUなど名曲ばかりです。
音楽って流行りはありますが、やはり名曲って何年経っても色あせないものだと思います。今後40年50年経ってもおそらくこのTOP10に入ってる曲ってランキングするでしょうし、ずっとカラオケ等でも歌い継がれていくと思います。今回受賞した皆さんおめでとうございます。そしてこれからも良い曲も作ってください。
おまけ情報
ちなみに表彰式にはジャニーズ出版代表のジャニー喜多川が来る予定でしたが、来れずに代役としてSMAPの稲垣吾郎が来ていました。どうせならSMAP5人で来ればいいのにと思ったんですが、やはり皆さん忙しいのでしょうね。一番暇そうな稲垣吾郎がスケジュール的に選ばれたんですかね。まぁ余談ですが・・・